Evanescence Evanescence
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Amy Lee  エイミー・リー  :Vocals

John LeCompt  ジョン・ルコンプ  :Guitar

Terry Balsamo  テリー・バルサモ  :Guitar

Rocky Gray  ロッキー・グレイ  :Drums

Tim McCord  ティム・マッコード  :Bass

boigraphy #2 2004-

ワインド・アップ・レーベルからメジャーデビューを果たしたアルバム『フォールン』は合衆国内で600万枚、全世界では実に1400万枚のセールスを記録し、一躍世界的人気を得たエヴァネッセンスは、メンバー離脱やマネージャー横領問題等困難な局面を乗り越えながら、3年振りとなる2ndスタジオアルバム『ザ・オープン・ドア』を完成させ、2006年10月3日に全米リリース。そして日本においてはそれよりも早い9月27日に先行発売された。

『フォールン』でグラミー賞を勝ち取ったバンドからの2ndアルバムはエイミー・リーの美しいメロディー、心に訴えかける歌詞、刹那なピアノと魅力的なボーカル、テリー・バルサモ の重厚で複雑なギター、ジョンやロッキーの貢献がハードロックとクラッシック・センスを完全なるバンドサウンドとしてみごとに融合させた。

「今回のレコーディングは本当に今までになく激しかった」と、エイミーは語る。

「テリーが2005年10月に卒中を起こしてしまったけど、問題なくプレイできるまで回復をしたし、バンドには新マネージャーのアンディ・ルーリーを迎えたわ。そして私たちは困難な状況を克服していったわ。私たちが一緒に乗り越えてきたことがこのアルバムをより素晴らしいものに仕上げたと思うわ。『フォールン』と共に」、とエイミーが続けます。

バンドは「エヴァネッセンス」としてのアイデンティティーを再定義する間、明確にすべき多くのことがありました。

今回は、作曲過程において重要なパートナーとなったテリーを見いだして、「私たちはは本当にこのアルバムに対して、丁寧にじっくりと時間をかけて、かつ感情のより広がりを表現すべく自由を手に入れたわ。痛みと悲しみだけではなく怒りと、幸せもね。」

昨年後半まで作曲された『ザ・オープン・ドア』はロサンゼルスのレコード・プラントでレコーディングされ、そして2006年3月にオーシャン・ウェイ・スタジオでミキシングされました。

長年の友人であり前作プロデューサーのデイヴ・フォートマンを再びプロデューサーに迎え、このアルバムの音楽的要素に、内省、切望、疑念、自尊と、究極的に権限の楽曲たちにそれ以上の色を与えて、いくつかの楽曲には古典的に満たされたコーラスとストリングスを加えました。

アルバムは別世界的なイントロからハードなギターリフと舞い上がるロックボーカルが頭から急降下する後関係のカタルシス「スイート・サクリファイス」で始まります。

その最初のシングル、ミドルテンポなナンバー「コール・ミー・ホエン・ユア・ソバー(あなたがシラフの時に、電話をしてね)」は機能障害から離れて感動的側面を強めます。

『ザ・オープン・ドア』で他に際立った曲をあげてみると、麻痺以上の感覚を受けいれる「リチウム」、バンド生活に捧げる歌「オール・ザット・アイム・リヴィング・フォー」、若いファンの期待に応えるエイミーの賛辞「ウエイト・オブ・ワールド」、ストリングスとコーラスがフィーチャーされたラストナンバーは本当の意味でバンドにとって初めての「満たされた」歌(「こんな風にアルバムがエンディングを迎えるのを心地よく感じる」エイミー談)として提示された「グッド・イナフ」、

『フォールン』のリリース後、たった1カ月だけオフをとってからは、1年半の間ワールドツアーを続けたエヴァネッセンスは世界中のキーマーケットを取りこぼすことなく廻りヒットを続けました。

10月3日の『ザ・オープン・ドア』リリース後、大きいアリーナショー規模を廻る前に、ライブを待ち焦がれた熱狂的ファンに報いるべく小さな箱のホールをメインにカナダを皮切りに米国ツアーを始めます。

アーカンソー州リトルロックから進化したサウンドでのし上がった、ロック、ゴス、クラシックとの間に神秘的なマッチングの成立。不思議な二元性によって生み出されたことを書き留めておこう。

クラシック・ピアノを9年学んだエイミーはこう語る「私が高校生の時は、私はたくさんのデスメタルバンドを聴き込んだわ。ロック、クラシックともに両方のジャンルが劇的に複雑で、複雑なタイプの音楽だと思うわ。そして私はそれらに自然と惹かれるのよね。」

ワインド・アップ・レコードでメジャーデビューするまでに、 エヴァネッセンスは2枚の『EP』とアルバム『オリジン』を自主製作でリリースしています。

メジャーデビュー作となった『フォールン』は2003年4月にリリースされ、商業的成功を遂げました。

世界的ヒットを飛ばしTOP10シングルとなった『ブリング・ミー・トゥー・ライフ』、『マイ・イモータル』は多くのラジオで流れ、ついに2003年グラミー賞2部門「最優秀新人賞」「最優秀ハードロック・パフォーマンス賞」を勝ち取った。

『フォールン』は世界中で1400万枚のセールスを記録し、ビルボードのトップ200チャートに100週間以上ランクイン、35以上の国でゴールド・ディスクあるいはプラチナ・ディスクとなった。

2004年にはライブCD&DVDアルバム『エニウエア・バット・ホーム』をリリースし、2006年9月現在までに、1000万枚のセールスを記録しています。

エヴァネッセンスの音楽には固有のドラマがある。一種の音の冒険旅行、それはピアノのリード内省からハンマリング・ギターへの急旋回、どんな楽曲でも聞き手に共感をもたらします。

バンドの攻撃的な核はエイミーの熱烈なボーカルであり、自分自身、願望、希望、愛情、失望との感情と戦いをまさぐっているオーディエンスと対峙し、繋がりを生む歌詞。
『ザ・オープン・ドア』は、いろいろな意味でほんの少し前に音楽世界の上に確固たるポジションを作り出したバンドが壮大なるスケール、スピードで論理的に変身を遂げた姿そのものです。


translation & scripts : Mitz

ベーシストウィル・ボイド(Will Boyd)は2006年6月公式サイトにてバンドを脱退を発表。

アルバム“The Open Door”リリース後、USツアーからベーシスト(サポート・メンバー)としてティム・マッコードが加わった。


バイオグラフィ#3:『エヴァネッセンス』リリースまで(〜2012)
バイオグラフィ#1:バンド結成〜『フォールン』リリースまで(〜2003)